電子レンジ

電子レンジと言えば、最早我々の生活の中では欠かせない存在ですよね。

まあ、一人暮らしの人には、持っていない人も居るかもしれないですが、コンビニでお弁当を買えば必ず暖めて貰うでしょうし、コンビニの影響で総菜屋さんや、スーパーでも電子レンジが置かれるようになり、益々身近な誰でも使える便利な存在になっています。

それも当たり前で、これ程簡単に食べ物などを暖められる手段は他になく、エネルギー効率から言っても短時間の使用ならガスなどを使うよりも効率が良いそうで、地球に優しい(プッ)そうですし、昔は大変高価な存在ですが、今では安い奴なら1万円以下で買えたりするんですから、普及しない訳がないですやね。
そして、この電子レンジ君。そもそもの機構事態が非常にシンプルなので、ナカナカ壊れない。
タイマーやセンサーが壊れる事はあっても、暖められなくなると言う存在意義自体が崩れることはナカナカ無いですよね?ですから、非常に長く使用される家電製品でもあると思います。
私の人生でも、暖められなくなり捨てられるよりも、いい加減古くなりすぎて性能の良い新品に買い換えようか?と言う事の方が多かったです。

まあ、それでも2回しかないですけどね。

昔は電子レンジの電磁波(場合によると放射能)で目が悪くなるなんてとんでもない濡れ衣を着せられたりもしていましたが、本当に頼もしい存在と言えるでしょう。
そして今日、私はそんな電子レンジが壊れる瞬間に立ち会うという非常に希な機会に遭遇しました。
いや、当事者だったから「してしまった」と言う方が正しいのですけどね・・・・・・・
コンビニでお弁当を買い、それで食事を済ましてしまおうと思い、お弁当を選んでレジに行った訳なんですが、当然の儀式のように「暖めますか?」と店員さんに尋ねられ「お願いします」と答へ、私が選んだビック海苔弁当490円は電子レンジに入れられ、暖められ始めた訳です。

そして、その間に他の商品の計算や支払いを済ませて、暖まった弁当を受け取り帰るという極々ありふれた日常が繰り広げられるはずだったのですが、今日はそうならなかったんですよ。

支払いが終わり、タイマーがゼロになっても




電子レンジ君




止まりませんでした(笑)





最初、店員さんもタイマー何か見もしませんから、可動恩が終わるのを待っていたんですが、それがナカナカ終わらないのでちょっと不思議に思ったのでしょう、覗き込むようにタイマーを見たのですが既にゼロになったまま・・・
しかし中の弁当は以前暖められ続けているようで、ちょっとおかしいぞ?と思ったようで、横にいた店員に声をかけたのですが、この店員も最初の店員と同じように首をかしげるだけ。
一応ドアを開けてみたのですが、可動音は止まらず・・・・・弁当はそろそろ


「ブチュ!」とか「パチュ!」という、食材が沸騰して弾けるヤバげな音がし始めていました(笑)


この段階で二人のどちらかが、勇気を出して弁当を取り出していれば、まだお弁当は少々暖められすぎているだけで、食べる事も出来たのでしょうが、その勇気を出す事が出来なかったのが事態を悪化させました。
ドアを開けても閉めても止まらない。スイッチを出鱈目に押しても止まらない・・・・それどころか、タイマーの数字ボタンを押してしまい延長している始末(爆
この段階で、やっと本格的にヤバイと店員達は感じ始め、中のお弁当も通常では考えられない程
「ブチュ」というような音をドンドン出し始めており、私以外のお客の注目を集め始め・・・私を担当していた店員は半パニック状態。
もう1人の店員も、名どうしよう、どうしよう!と思いながらも、他のお客のレジ打ち始めちゃうしで事態は更に悪化!


私の気のせいか、お弁当の容器が変形しているように思うのですが・・・・


半パニックだった店員がこの段階になり、ようやく「店長を呼ぼう!」と考え「少々お待ち下さい」と言いながら奥に走り(この段階でお弁当は5分以上暖められています)店長を連れて戻ってきました。

しかし店長を呼んだ所で、この事態を解決出来る方法を知っている訳もなく、最初の店員と同じ行動を繰り返すだけ・・・。
蓋を開けて、とりあえずお弁当を出そうとしたのですが、やはりお弁当は既に異常な高温になっているようで熱くて触れない訳ですよ。
仕方がないので、台拭きを持ってきて取り出そうとしたのですが、その時に最初の店員が衝撃的な台詞を口にしてしまったんですよ。





「手を入れてしまって大丈夫なんですか?」





その瞬間、店内には独特の衝撃が走り抜けました・・・・・30代後半と思われる女性店長は、ちょうど電子レンジは目に悪いとか、放射能が出ているなんていう迷信の中で成長した世代。

成長して、そんな事は出鱈目だと知ってはいる物の・・・・稼働中の電子レンジに手を入れて大丈夫なのか?なんて知るはずもありませんし、ましてやそんな経験もある訳もありませんやね。
その結果・・・・・・・・店長さん・・・・・固まっちゃいました(笑
中の弁当は最早エライ事になっており、蓋も変形・・・・変な煙も出始めていて、本気でヤバクなり始めており、他の野次馬客も鈴なり状態。

ここでようやく店長が、「そうだ電源を引き抜こう!」と言い始め、コードを辿りようやく電子レンジは止まりました。


何なんでしょうね?ああいう時の妙な連帯感。
お客から「おお!」という歓声が起こり、拍手こそ出ませんでしたが、みんな不思議な笑顔(笑)
店長はコンセントを引き抜くという行動だけで、一寸した英雄扱いですよ。
ここがアメリカのコンビニなら、間違いなく大きな歓声と拍手、握手の嵐だったでしょうね。


しかし、弁当は食べ物から、元食べ物に変形完了。


私は変わりの弁当をもう一台のレンジで温めて貰い、帰りました・・・・・・・。
















電子レンジの名誉?の為に書いておきますが、稼働中の電子レンジの中に手を入れても害はありませんです。
但し、デジタルタイプの腕時計(アナログでも電子部品を入れているタイプも)を入れると壊れる
可能性があるので注意!

それにコンセントを抜いてしまえば害が無いと言う事を私は知っていたのですが・・・・あまりにも事態が面白かったので、あえて黙っていたというのは内緒です(極悪人)