今日は改造マニアについて

昨日はミリタリー銃器オタクを擁護するような事を書きましたが、今日はその反対に銃器改造マニアについて苦情と、お願いを書きたいと思います。

  1. 軍服、戦闘服など服飾関係
  2. 車両関係
  3. 銃器のリアルさ関係(販売されていない銃のスクラッチも含む)
  4. 銃器の装飾品関係
  5. 銃器の威力関係

サバイバルゲームマニアも、その内情を見てみると様々なマニアが居ます。大きく分けるだけでも上記の5種類には分けることが出来るでしょう。(まあ、被ってる人も居るけどね)
そして、今回の問題は⑤の銃器の威力関係ですね。

これは銃器マニアが、マニアになり始めで必ず掛かる麻疹みたいな物で、銃器マニアは殆ど一度は経験していると思います。銃器はやはり兵器な訳ですから、高威力を求めたくなるのは至極当然とも言えますしね。ですから私も当〜〜〜〜然!掛かった事があります(笑)


しかし、多くの場合は一過性の物で、マニアになって3年以内で飽きる場合が多いんですよ・・・・・。


それには色々原因があります。
先ず昔は、技術力の問題が大きかった。
昔は自分達で、様々なパーツを作ったり、他の物から転用しないといけない場合が多かったんですよ。メーカーからもオリジナルの改良パーツは出ていましたが、今程多くも無かったし、ネットの世界もありませんでしたから、工作方法も自分で考えるしかありませんでした。
しかも銃本体に無茶な負荷が掛かる方法ですから、銃本体がその改造に耐えられないと、1発撃っただけで銃が破裂するなんて事もありました。


少ないお小遣いで無理して買った銃なのに、更に改造にお金を掛けてバラバラですから救われません・・・・・。


それでも、その困難に打ち勝つと、とんでもないお化けも登場していましたけどね・・・・私が見た最高の物は、丈夫なスチール缶を2缶縦に並べて、3メーターぐらいの距離から2缶貫通したのがありましたね。
弾も6㍉のボールベアリングですし・・・・正しく化け物でしたね。

最近ではカスタムメーカーが色々出来て、通販で様々なパーツが買えますし、改造の仕方もネットで簡単に調べられます。ですから昔より改造する人は増えてると思いますね。お金さえあれば、簡単に高威力の銃が出来る環境だと言えます。
そして改造したからには、その威力を見せびらかしたくなるのがマニア心です。

今回大阪で騒ぎを起こしている大馬鹿野郎達もそうした連中か、最初から凶器としてエアーガンに着目し、凶器として改造したクズ野郎のどちらかだと私は思っていますけどね・・・。
でもね、普通は化け物みたいな銃を作ると、最初は自慢気でもその後に怖くなるんですよ・・・・「洒落にならない」って感じる訳です。
先に書いたスチール缶を2缶ぶち抜いた銃を作った人も、やはりそういう想いからスプリングを弱い物に変えて、強いスプリングを処分してしまうことで封印していました。
倫理的に間違だ!と言うよりも、大人に怒られるという恐怖でしたが(笑


そうした恐怖で止めてしまう人も多いですが、それ以外にもあんまり威力を上げてしまうと、当然撃たれた人が怪我をしますからゲームでは使えません。だからもっぱら動かない的しか撃てませんから、いずれ飽きてしまうと言うのも大きな要因ですね。
それから、もう一つ大きな要因は


威力競争は不毛だと言うことです。


サバゲで威力合戦をしても、一方的に相手をいたぶるだけの結果になるか、威力が拮抗しても、遠距離からの単調な撃ち合いに終始してしまう事が多くなってしまいます。
これでは面白い訳がありません。(スナイパー志望は別ですが)一方的な殺戮は、本人は楽しいかもしれませんが仲間から文句が出ますし、それを聞かなければ追い出されてしまいます。遠距離からの撃ち合いだけでは、的撃ちと大差がありません。
ですから、多くの人が高威力の銃など作っても意味ね〜〜〜や!と言う結論に達してしまう訳です。

それと、サバゲを行う殆どのチームはそれぞれにレギュレーション(規制)を設けています。これは先にも書いたように、ゲームバランスを取る為と、他人に迷惑が掛からないように、そして自分達の為にです。
お金がある所では、専用のスピードメーターを買い、ゲームの前に銃の弾速を測定します。此処で違反があった銃は使用禁止です。厳しい所では専用の許可シールを貼り付け、万が一ゲームでシール無しの銃を使った事がバレれば永久追放になります。それに毎回毎回測定に引っかかるような銃を持ってくる人は、やはりマニアの間でも段々浮いた存在になっていきます。
お金が無いチームでも、無改造の銃で空き缶を撃ち、それ以上の凹み方をする銃は使用禁止などとしている所が多いようですね。
ですから、改造銃を作ってみた所で、ほんの仲間内で見せびらかすしか基本的に楽しみがないんですよ。そんな物に情熱を掛けたり、大金を注ぎ込む人は自然と少なくなる訳です。

ちなみに私が主催していたチームでは、
●威力は基本的に無改造。
●エアーコッキングのスナイパーだけは少し威力を上げても良し、但しアルミ缶両面を打ち抜いたら即使用禁止!でしたね。
私は「威力を上げる暇があったら、当たる距離まで近づく腕を磨け!!」って持論の持ち主でしたし、周りの人にもそう言っていました。
その方がゲーム自体も動きが出来て面白いですし、他人に迷惑を掛ける可能性もドンドン低くなっていきますからね。

しかし、こうした病気から抜け出せない人も当然居ます。(まあ、趣味なんてみんな病気とも言えるけど・・・・)
「ゲームに使うつもりはないから」等と言ってサバゲ会場に見せびらかしに来る馬鹿が居るんですよ。こういう独善的な大馬鹿は個人的に排除するようにしていましたけどね。
何故かというと、そういう改造銃を十分に注意して見せびらかしていたとしても、事故が起こる可能性という物は皆無じゃありません。これは無改造銃でも同じリスクがありますが、事故を起こした場合、無改造銃よりも大怪我をする可能性が高いでしょ?
サバゲマニアなら、そうした事故で怪我をするのは自業自得と言えますが、万が一無関係の人に怪我を負わせてしまったら無改造でも大騒ぎになるのに、それが改造銃だと知れれば大変な事になってしまいます。
昨日も書きましたが、そうなったら事故を起こした本人以外、その場に居た全員が責められる事になるからです。そしてそれが報道されるような事になれば自分達以外、全国のマニア達にも迷惑が掛かる事になります。
偽善的だと言われるかもしれませんが、世間的に良い印象を持たれない趣味を愛好していると、そういう所に神経質になるべきだし、当然の配慮でしょう。
ですから、上記の理由で殆どのチームが禁止にしていますし、私が主催していたチームでもそういう銃を持て来たら「直ぐに持って帰れ!」と言いました。


銃の威力を上げる改造に魅了されてしまい、抜け出せなくなるのは個人の問題です。違法な範囲でないなら他人がトヤカク言っても仕方がない事です。しかしそれを気軽に持ち歩くのは銃器マニアの道徳が掛けているとしか言いようがありません。
こんな事を書くと「そもそも銃を持って歩くな!」と言われてしまいそうですが(笑

他の趣味でもそうですが、自分が楽しければ全て良し!と言う態度は他の愛好家にも迷惑が掛かるという事を自覚するべきでしょうね。
「他人なんか知った事か!関係ないやん!」と言う奴は、趣味人以前に人間失格ですが、そういう人もちょっと考えてみてください。
もし、他の愛好家も自分と同じような事を始めたら? 結局その趣味全体が社会から圧力を受けてしまう事になり、その結果その趣味全体が勢いを失う事になります。そうなればその趣味の関連商品も売れなくなり、店が潰れるなどして最終的には自分も楽しめなくなるんですよ。
「趣味とは娯楽なんだから、自分が楽しまなくてどうするの?」と言う意見もあるでしょうが、趣味でも守るべきモラルという物は存在するし、ちょっと我慢すればそれだけ、その大好きな趣味を長く楽しむことが出来るんですよ。

多少我慢しても、十分楽しめるのが趣味の正しい楽しみ方だし、そうすれば自然と他の愛好家にも配慮出来るようになるんじゃないかな?
「趣味という物は他人に理解されなくても自分だけが楽しいと思う事だ」と言う人も居るかもしれないけど、やはり自分の趣味がもたらす成果を他人に見せる喜びという物は必ずあると思います。
マニアが、興味の無い人にドン引きされてでも、ついついウンチクを垂れてしまうのがその証拠じゃないでしょうか。

やはり人間は群れの動物なのだから、自尊心を満足させるのは大きな喜びの一つでしょう。
だから、改造マニアを続けるのであれば、改造マニア間だけでそれを楽しむべきでしょうし、自分の家から持ち出すのはシューティングレンジか、そうした仲間の家に持ち込む時だけにするべきでしょう。
本当に人気のない山奥で、他人が近づかない事を十分に確認出来る場所などがあれば、そういう所で的撃ちするのも良いかもしれないですけどね。
公園など論外ですが、それ以外のちょっと人気のない程度の所では、迷惑が直接掛からなくても、その威力に恐怖を感じ、大騒ぎする神経質な人も居る事を忘れないで下さい。

最近はネットという物があるんだから、改造オタク専門のサイトも沢山あります。そうした所で交流する分には世間も五月蠅い事は言わないし、そういう同好の志が集まって、迷惑が掛からないように配慮して威力自慢をやれば、自尊心も満足出来るでしょう。

先にも書いたように、今回の一連の騒ぎはマニアになりたての馬鹿か、凶器としてエアーガンを改造してストレスを発散したいだけのクズ共だと思いますが、銃器マニアは世間から迫害されやすい趣味だし、その中でも改造マニアは危険度が高い物だという事を、十分に自覚してください!!
改造マニアが問題を起こせば、銃器マニア全体が迫害されると言うことを忘れないで下さい。

本当に頼みますよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジでね。