一応書いておきますが

今回民主党が大敗したのは、至極当然の結果だと思う。
党としてあまりにも統一性を欠いて、先にも書いたが一人一人の党員が言う事は自民党党員よりも良い事を言っているのに、その方向性がバラバラで唯一反小泉で纏まっているに過ぎないのが大きな敗因なんだろうな。
私も民主党のサイトや小冊子は見たんだけど、ワザワザ貰いに行く価値がない、何処かで聞いた事が有るような理想論ばかりで、党を挙げて小泉政権の問題点を突き、瓦解させて成り代わるようなパワーが皆無だった。
更に駄目な点としては、万が一民主党が政権を取れたとしても、今小泉さんがやろうとしている改革と内容が殆ど同じで、新しい角度から切り込む斬新さも無いと来ては、政権を取らせても改革にリセットが掛かるだけで、更に改革が送れるだけだとしか思えない。
小泉さんに質問してもはぐらかされてばかりで、はぐらかされないような質問をする事が出来なかったのもかなり痛い。小泉さんが誠実に答えない事でいい加減さばかりをアピールしていたが、答えられない事があるのは当然で、そんな事は国民も分っている訳だから、そんな事ばかり繰り返しても効果がない事に気付かないのが致命的だったな。



民主党には「野党」としてもっと精進して貰いたいな。



一方自民党も、今回の結果をもっと新権威考えるべきだろうな。
今回の結果はとにかく小泉さんの強引なまでの改革路線を支持したのであって自民党自体を支持した訳じゃないと言う事を忘れるべきじゃないだろう。「今の日本を何とかしてくれ!!」という叫びな訳だから、小泉さんは来年の9月までしか総理を続けないと言っているが、改革の大筋が決るまでは何が何でも続投させる必要があるんだろうと思うよ。
中途半端な状態で小泉さんを降ろしてしまったら、本気で国民は自民党を見捨てる事になるだろうな。


小泉さんを引き継ぐような強烈な改革者が居るなら別だけど・・・・・・・・・。


とにかく、今の日本のままでは「どうしようもない」「良くなるか悪くなるかは分らないけど、とにかく変えろ!!」と国民の殆どが思っている事が証明された選挙でもある事を、政治家の皆さんには肝に銘じて欲しいね。

  • 01:02

今の時点で自民党291議席 民主党109議席 与党320に対して野党143


後、勘違いしている人が多いと思うので書いておくけど、今回の小泉さんが行った反対派議員を切り捨て、対立候補を立てるというやり方は、自民党内で反対の意見を持っても誰も発言出来なくなる。独裁政治だという人が居るが、これは大きな間違いだ。

まず本当に一人一人の政治家が、自分の政策を100%実現出来るチャンスを与える、誰にも束縛されずに自由に発言出来る国会を目指すなら、そもそも政党政治自体を廃止すべきだ。
しかし現実に政党政治を禁止しても、それでは現実問題として国会の機能は何かというと議論が紛糾するだけで前進する事が無くなり崩壊してしまう。
だからと言って、政党に属して自分のやりたい政策を100%実現させようとしても最初から不可能なのは誰にでも分りますよね?政党政治を廃止しても自然とグループは出来るだろうが、政党政治はグループとは根本的に違う。
政党としても行動指針があり、何より先ずはそれが最優先されるのは当然の事だ。そしてその政権を操る為にトップを目指すのも一つのやり方だ。この辺は実社会と同じだな。
様々な社会的な保証を受けられ、生活も安定しやすいが個人自由が束縛されがちなサラリーマンを選ぶか、自由業を選び社会的保証や安定性を捨ててでも個人の才覚だけで勝負するかのような物だ。
だから、政党政治が嫌だという人は無所属で出馬するか、新しい政党を作るしかない。実際そうしている政治家もいる。確かに当選確率は下がり、国会でも発言するチャンスが低くなるかもしれないが、それを選択する自由は保障されている。
それに民主党など野党に転属するという方法もある訳だ。今回小泉さんが国民に選択する自由を与える必要があるとするお題目で差し向けられた刺客というやり方を非難する人も居るが、これも当たり前すぎて、今更何を言ってるの?と言う話だ。


冷静に考えて貰いたい。


どんなに刺客を送り込まれても、政策が魅力的な政治家は当選出来る。
民衆の心をつかむ事に長けてる人も当選している。
しゃべりも駄目、政策も魅力的じゃない。でも、もの凄く良い政策を内に秘め、真面目にこの日本を良くしたいと思っている人はどうしたらいいの?と言う人も居るかもしれないが、そもそもそんな人が国会に行って何が出来るの?発言も下手(説得力がない発言)、政策も魅力的じゃない人が国会に行っても、何も出来る訳がないでしょ?

政党の政策に反してでも、自分の意見を通すというのなら、それはそれで何の問題もない。ドンドン所属政党を抜けて自分が正しいと思う事を、理想に近づく為の手段を貫くべきだろう。その為には先に書いたような手段を取ればいい。
しかし政党としても、政党が目指す物が何よりも正しい、理想に近づける為だと言う事で必死に戦っている訳なんだから、当然邪魔はしますよ。極々当たり前でしょ?

選挙に出馬出来なくさせると言うなら、本当に独裁政治だと言えるかもしれないが、出馬は自由に出来るんだし、どういう手段を取るのも自由なんだから、こんな物は独裁でもなんでもない。
もし、野党の政策の方が魅力的で、国民の為になると判断すれば選挙で与党は大敗するか、大幅に議席を減らして総裁の座を追われる事になりますからね。


したがって、この手の批判は全くもって見当外れな批判だとしか言いようがない。


まあ、殆どの人は分ってる話なんだけどね。未だに根強く馬鹿な事を言ってる人も居るので、念のため。