一寸中休み

新興宗教関係の事を書いている途中ですが、どうしても言いたい事があるので、一寸中休み。

最近、中国軍が増強を進めています。
これに対して自衛隊の編成も北方重視から、南方重視へと変換しつつある。先の反日暴動からこちら反中国思想の人達が活気づいていたり、やたらと中国軍に対して危機感を持っている人も多いようですが、一寸考えて下さい。


冷戦時代、日本が相手にすると想定していたのはソ連ですよ?


世界を二分していたあのソ連です。中国軍がどれだけ軍事力を増強しようにも、ソ連以上の軍事力を有する事など出来るはずもありません。
別に、中国人がロシア人より劣っているという訳じゃありません。キーはあの人口です。
中国は現在も凄まじいスピードで経済発展を遂げていますが、それは海に面したエリアでの話で、奥地は何ら昔と変わっていません。収入にも大きな隔たりがあり、貧富の差が拡大しています。

その為、中国は隔離政策を行い、貧しい地域の人々が裕福な地域へ自由に行き来出来ないようにしていますが、それでも全く情報が入らないわけもなく、都市への人口流入は続いているそうです。
このまま、この状況が続けば中国国内は破綻をきたすのも時間の問題でしょう。

これを是正するのは可能だと言われていますが、相当な覚悟と経済的な努力が必要です。とてもこれ以上の軍備拡大は望めません。
事実、中国軍は兵器の近代化を加速させていますが、その一方で軍隊自体の規模縮小も進めるようです。まあ、近代化すれば平気の単価だけでなく、教育・訓練もコストが跳ね上がっていくので、そうしないとあっという間に予算がつきてしまいますしね。つまり、現在の中国は、アメリカと対等に渡り合える軍隊を目指しつつ、とりあえずアメリカが中国に手出し出来ない状況を作る為に必死になっていると言えるでしょう。

それに冷戦が終了して、核兵器が世界中に拡散し、冷戦時代よりかえって核の脅威が増したとする意見があります。これは確かに正しい意見です。
しかし、それは弱小国家などが、その存在を脅かされた時に自暴自棄となって使う可能性が高まったという話で、中国のような大国が核を使う可能性は、冷戦時以下と言えます。
万が一中国が核を使ったら?その標的が核の応酬になり得ない日本ならば?確かに中国が使う可能性は0ではないでしょう。
しかし、核を使用して日本に大打撃を与え、日本が中国に対して降伏したとしても、それ以降に世界中から行われる報復、制裁措置を考えてみて下さい。とても割の合う話じゃないのは、小学生でも分る話でしょう。

日本の為に、世界がそんな事をしてくれるのか?と思う人が居るかもしれませんが、日本の為じゃなく、彼等は彼等の為に行うのです。
湾岸戦争の時にクェートに侵攻したイラク軍に対して、欧米だけじゃなく、アフリカ諸国、そして中東諸国も多くが連合軍として参加し、イラク軍と戦いました。
これは、イラクの暴挙を許す前例を作れば、次に狙われるのは自分かもしれないと考えたからです。イラク戦争で、アメリカのやり方に多くの国が反対したのも同じ理由です。
それでもアメリカは踏み切り、結果的にそれを容認する形となりましたが、もしアメリカが核を使っていたら?
今頃、アメリカは世界中を敵に回していたでしょう。
つまり、どの様な理由が有ろうと、それが限定的な戦術核だとしても、核兵器を使う事を一旦許す事で前例を作ってしまえば、次は自分がその被害国になる可能性が出てくるからです。

以上の理由で、中国は日本に対して核兵器を使う事はあり得ないし、通常兵力による侵攻もあり得ません。
領海問題で、一触即発の事態になったとしても、一寸した紛争程度で収まるでしょう。
とにかく、日本がアメリカと良好な関係にある限り、中国に関しては冷戦時代よりも遙かに安全だと言えるわけです。

まあ、北朝鮮があるんですけどね・・・・一番問題なのはあの国です。
あと、自民党憲法改正の原案として、自衛隊を国軍化、憲法改正を国会議員の三分の二から、過半数の支持で行えるようにするとしているようですが、自衛隊の国軍化は賛成しますが、過半数以上の支持で憲法改正は大きな問題だな〜〜〜〜〜。むしろ、中国より問題かも・・・。





そう言えば、今日はイラクがクェートに侵攻した日ですね。あの当時私は高校生か・・・・・・