頭がパンパン

最近、ちょっと考える事が多くて頭の中がパンパンな感じがしています。
殆どが仕事の事なんですけど・・それ以外の事も相変わらず色々のたうってます。もう、それこそ本当にくだらない事から大きな社会的問題まで・・・・。
まあ、何時もの事なのですが、ちょっとこの2〜3日はキャパを超えかけてる状態にあって、此処の更新も遅れがちです。

しかし、前に私は此処で多くの社会的問題を取り上げているのでもの凄く堅い事を考える真面目人間という印象を持たれたことがあるのですが、これは大きな間違い(笑
まあ、仕事の事は日記に書いても面白くもない事なのですし、それ以外の多くも、私以外は面白くもない事が多いので、どうしても此処に書くのは誰にでもそこそこ関心のある社会的問題になってしまう訳なんですな。
「私は人よりも変な事態に巻き込まれる割合が高い」という自負?はあるのですが、さすがに毎日は起こるもんじゃないしね・・・・。
しかし、これが社会全体になると毎日何かしら事件は起きているので、その感想を書くのは非常に簡単と言うかネタに困らないだけという説も濃厚なわけです(爆

今日はそんな中で、未だに答えが出てない問題を一つ。

在日外国人の仕事について

先頃在日外国人の人が、公務員の幹部試験を受けようとした所、受ける前から拒否されると言う屈辱を受けて裁判を興し、その最高裁での判決が出た事がニュースになっていました。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050126it11.htm

私も最初に聞いた時には、多くの人がそうであるように「なら日本国籍を取れば良いんじゃないの?」という意見でした。
しかも、記者会見で「この国はおかしい!腐っている!!」とまで言われては「だったら国に帰れば?無理してそんな国に居るんじゃねーよ!!」と言う感想でした。


しかし・・・・


そもそも公務員に外国籍の人間を雇っておいて、幹部職になる事だけを拒否するという事はどういう事か?
この疑問は大きいと思います。
最初から公務員は日本国籍のある人物以外お断りというのであるならまだしも、雇うだけ雇っておいて「出世は駄目よ!」って言うのは相当酷い事のようにも思えます。
国籍に関係なく、人は誰でも立身出世は夢に見ます。その権利を奪う事は国に許される事なのか?と言う疑問がどうしてもぬぐい切れません。
確かに一般企業なら、国籍に関係なく実力のある物が出世出来るのだから、そう言う不満があるなら一般企業に入ればいいのでは?と思うかもしれません。
しかしこれからの日本は少子化が進む訳ですから、どんな職場も否応なしに外国籍の人が多くなって行くと思いますが、そうした時に外国籍だから出世は駄目よ!と言う理論を押し通す事が出来るのか?
これは大きな問題ではないでしょうか?
まあ、外国籍の人々が公務員になる事を反対している人達の意見もよ〜く分かります。
確かに分かりやすい所では警察官や、自衛隊員の幹部が殆ど外国籍まあ、そんな事には成らないとは思いますが、もし成ってしまったら?
いざと言う時に日本国籍の人々をちゃんと守ってくれるのか?そんな不安を感じてしまいまうのも確かな話です。
普通のお役所でも、そもそもお役所という所は大きな仕事の発注先にもなりえる所であるわけで・・どんなに厳しく取り締まってもその発注先に手心を加える事件は繰り返し起こります。
そうした時にその幹部の多くが外国籍の人だとしたら、その国の人が経営する会社に優先的に仕事が行ってしまうと言う事態も予想出来ます。
実際県職員の50%が仮に韓国籍の人達になったとします。100%その県に韓国系の会社が集中するはずです。
これではそもそも国民の生活を安定させる為に存在するはずの国組織としては本末転倒だとしか言いようがありません。


この理論は非常に正しい!


いくら保守的だと言われようが、ナショナリズム的で時代錯誤だと言われても、本来国の存在意義がそれである以上、これは間違いなく正しい論理だと言える。
しかし中途半端に採用しておいて「出世は駄目よ・・・」と言うのはやはりあまりにも酷い仕打ちだとしか思えない。
逆に自分がそう言う立場だとしてみたらその気持ちはよく分かるのじゃないだろうか?
自分が就職した職場で、普段特に差別も受けずに普通に周りと同じ仕事を与えられ、他の職員と同じようにそれらの仕事を一生懸命こなす日々、しかし時が経つにつれ同期の者は出世していくのに、自分は何時まで経っても「平」のまま。
自分に能力が無いというわけじゃない・・・ただ国籍が違うというそれだけの事・・・。
これは酷い屈辱なんじゃないだろうか?


じゃあ、何で日本国籍を取らないのか?


まあ、これは此処の問題で一概にどうこう言える物じゃないけど、少なくとも日本は現在世界でも一位二位を争うぐらい、外国人に対して門戸を開く事を拒んでいる国と言う事がある。
その理由には今の日本は国土面積から考えても過剰な人口だと言う事。少子化が進むと言っても高齢者が居なくなった後にはやっと適切な人口になると言う学者も居るぐらいだ。
第二に、今でもそうだが日本はこれまでアジア社会で異常なまでに栄えて来ていたので、簡単に日本人になれてしまうと仕事を求める外国人が殺到して飽和状態になってしまい、大きな社会問題を次々に生み出しかねない状態にあった。等様々な理由がある。
これも日本国としては正当な理由が多い。ナショナリズムが皆無とも言えないけど、ナショナリズムが無い国やお役所と言う物も存在しえないわけだしまあ、許容範囲内でしょう。

しかしこれは日本に移住してきた1世のお話。
本当の問題とも言えるのが今回の事件のような2世3世のお話。
彼らは生まれながらに日本の中で生活しているわけで、中には母国語を話せない人達まで居る・・・・。
文化的、思想的にも両親などから母国の事を教えられてると言っても日本の文化に馴染みきっている。しかし彼らが仮に日本国籍を所得使用と思った時様々な問題に直面する。
現在政府内で、在日2世3世の人達に対する、日本国籍規制緩和を審議する動きはあるが、現状はかなり困難な作業になってしまっている。
それ以外にもhttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4037/opinion/ueki.htmこのページのような問題など実に様々な問題が2世3世の人達にはのし掛ってくる。


生まれながらに日本人で、日本を出て仕事をしようと思っている訳でもない私には想像も付かないぐらい難しい壁が彼ら2世3世には存在しているらしい・・・・・。
「出世したいなら、選挙に参加したいなら、日本国籍を取ればいいじゃないか!」という一言で簡単にすませられる話じゃ無いということだ。
よく転校生が転校先で細かい文化の違いという壁にぶつかり苦労するというお話がある。
私も田舎から東京に出てきた当初はそれなりに苦労したもんだ。別に虐められる訳でもなく差別されてるわけでも無いのだけどやはり苦労が無いと言える訳じゃない。
彼らはそれよりも遙かに強烈な壁にぶち当たっていると考えると、本当に国籍を決めると言う事は難しい問題なんだと思う。


しかし先にも書いたようにやはり権力の主要な所は、日本国籍を持つ人にやってもらいたいと言う思いもある訳で・・・・
本当にどちらの言い分が正しいのか私には未だに答えが出ない・・・・。