マイヤヒー!

これも最近話題になっているヒット曲。こういう物にトンと興味の無い私ですが、この特殊な曲調はやはり忘れられませんね。
日本では2ちゃんねるを元にして訳が分らない歌詞なんだけど、その多くが日本語に聞こえる事から流行始め、電影駄目虫超さんがギコネコで作ったフラッシュがうけて、爆発的にヒットした訳です・・・でもね・・・・どうやらこの曲はちょっと前に流行った「お魚の歌」と同じく、偶然生まれた人を引き付ける特殊な曲のようですよ。

この曲を作ったのはRADU SARBU(ラド・セレブ)・ARSENIE TODERAS(アルセニ・トデラス)・DAN BALAN(ダン・バラン)と言う3人が作った「O-ZONE」というユニットが作った曲だというのは皆さんもご存じの事だと思う。
しかし彼等の出身国であるモルドヴァ共和国と言う国は、殆どの人が知らないんじゃないだろうか?詳しくは此方をどうぞ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/moldova/
見たら分る通りに、もの凄く小さな国です。歴史の本流に揉まれまくって、奇跡的に残った国ですね。そして元バリバリの共産圏です。(死語か?)ですから、日本人の殆どが知らないのも無理はない話で、当のヨーロッパの人達ですら殆ど知る人が居ないマイナー国です。(こんな国にまで日本は経済支援してたんですね〜これは私も本当に知らなかった・・・・それも372万ドルも・・・・)

そんな国で生を受けた彼等でしたが、自国ではデビュー出来ないと考え、お隣ルーマニアでデビュー!ソニーのライセンサーであるMEDIA SERVICESのジェネラルマネージャー、DAN POPI氏に見い出されて、ルーマニアで大ヒット!
でも、あくまでルーマニア国内だけの話だったのが、何故かスペインで受け入れられて全ヨーロッパに広がっていったらしい。モルドヴァからルーマニア、そしてスペインと、日本人からするとかなり特殊な経歴に思えるけど、EU圏内に入り込んでしまったら自由に動き回れるヨーロッパならではなのかもしれない。
まあ、まだルーマニアはEUには入ってないけど・・・・

しかし、彼等が使っているモルドヴァの言葉はロマンス語系のモルドバ語で、ルーマニア語と同じらしいのですが、この言語はラテン語に起源を持つ、イタリア語に非常に近い言語で、これもまたマイナーな言葉。
したがってヨーロッパでもこの歌の歌詞の意味は殆ど分らないはずなんだな。ところが彼等の曲は大ヒット!

  • フランス: シングル1,300,000 アルバム80.000
  • ドイツ: シングル 800.000  アルバム 55.000
  • オランダ: シングル80.000以上 (プラチナ獲得)
  • ベルギー: シングル100.000以上
  • チェコスロバキア: アルバム100.000 (プラチナ獲得)
  • スペイン: シングル 20000
  • UK: シングル100.000以上、他大ヒットコンピに収録
  • オーストリア: シングル 60000 アルバム 10000
  • スイス: シングル 60000アルバム30000
  • ノルウェー: シングル200.000 (Double Platinum)
  • ルーマニア: シングル200.000 アルバム 100,000
  • イタリア: シングル 100,000 アルバム 60,000

なんて、こんな凄い売り上げを出してしまっている。400万枚を超えてるんですよ!ヒットチャートも当然凄い記録を出していて、
フランス9週連続1位(プラチナ獲得・スペイン1位獲得・ドイツ13週連続1位(プラチナ獲得)・イタリア1位獲得 ・イギリス最高3位 ・ベルギー1位獲得(ゴールド獲得) ・オランダ1位獲得 ・ノルウェー1位獲得(ゴールド獲得)・オーストリア1位獲得 ・スイス1位獲得 ・スウェーデン1位獲得 ・デンマーク1位獲得 ・フィンランド1位獲得 ・ポーランド1位獲得 ・オーストリア1位獲得 ・ポルトガル1位獲得 ・アイルランド最高2位、そしてアメリカでも4週目で14位に付けてるそうだ。
言葉が同じのルーマニアでのヒットはともかく、殆どの国ではネームバリューも無し、映画の挿入歌でもないのに「歌詞の意味は分らないけど、曲が良いよね!」という理由でヒットしている事から、やはりこれは「お魚の歌」と同じく「人を無意識に引き付ける曲」なんだろうな。
2ちゃんねるで流行始めたのも、フラッシュも、日本語の意味不明な歌詞に聞こえるのも広める要因にはなったけどそれが主な原因じゃなく、売れるべくして売れた曲なんだろうと言う事だ。
まあ、おもしろフラッシュが付いた曲なんて、毎日のように新作が出てるけど、別にヒットしてる訳じゃない事を考えても、それは明らかなんだけどさ。


しかし、本当は悲恋の曲なのに、殆どの国で明るい元気が出る曲として売れてる事実は、本人達的にどうなんだろうね?(笑