暑中見舞い完成。

いや〜〜今回は時間が掛かった〜〜〜〜〜!
いつもはどんなに気合いを入れても下書きから完成までに一日しかからないのに、今回は2日も掛かったよ。その理由は現在、絵柄を変えている最中で、それが主な原因。
それにしても、色んな作家さんの絵を参考にしているのですが、ペン入れの段階はともかく、色を塗ると原形も止めませんね(笑)下書き段階から、ずいぶん時間を掛けたんだけどな〜・・・・。
誰を参考にしたか、分る人はこの世界で私だけ、クスクスクスクスッ・・・って!それじゃあ意味がね〜って!!(笑
それともう一つ今回時間が掛かったのは、パンターD型にしたせい何だよね。
D型にしようと決めたは良いけど、資料が集まらない・・・・・パンター戦車自体戦車の中では有名で人気もある戦車なんだけど、ドイツ戦車の中ではちょっと人気が低い戦車。
やはりTー34に影響を受けまくって、それまでのドイツ的な無骨な箱形じゃなくなったのが一番の原因なんだろうな。
だから、模型の世界でも3号4号やティーゲルは、工場からロールアウトしたばかりの様な、綺麗な状態も良く再現されるのだけど、パンターではあんまりお目に掛からないのだよね。
敗戦色が濃厚となった次期に活躍したせいか、歴戦を潜り抜けてきた車体と言いましょうか、生活感が溢れる車体と言いましょうか・・・そこそこのダメージを受けた車体を再現していることが多いですな。
それでも、その殆どはA型とG型で、今回のD型は、本当に人気が無い。
外観的には、車体機銃がボールマウントじゃなく、ただのスリットだったり(これはA型の初期タイプも)砲塔のキューポラがタイガー初期型のような寸胴スリット型だったりして、いかにも急拵え品的な感がするせいもあるのだろうけど、やはりクルスクでの悪評が一番の原因だろうな・・・・。
当時、ソ連に攻め込んだドイツはT−34と言う戦車と出会って、とんでもないショックを受けていたのよ。これがとにかく強い!その時ドイツが使っていた3号、4号戦車(短砲身)では性能的に勝負にならないんだもんね。
クルスクあたりで、一大決戦をする事は、ほぼ決っていたから、一日でも早く新型が欲しかった。
そんな訳で、とにかく急げー!!って開発が始まったんだけど、スケジュールが厳しすぎ!!
どうにかこうにかパンターの原型は出来上がった訳だけど、いざ試験してみると当たり前のように問題の大量発生(笑)
砲塔を旋回させると、左右の角が操縦手と無線手のハッチと干渉することが分かったり、主砲の俯角を−7.5度以上にすると、照準機が砲塔内の主砲マウントに当たってしまうとか、俯角をかけると、リコイル・ガードが車長席にぶつかるとか、実に45ヶ所も出てきた。
まあ、これはパンターの開発陣が無能という訳じゃなく、当時の戦車開発という物は、こんなモンなんだけどね。
しかし、普通ならこの試作車で起こった問題を改修し、試作2号3号と作られて、更に試験を繰り返す事で他の問題点も探す訳なんだけど、とにかく時間が無いと言う事で「簡単な所はともかく、大きな回収点は生産車から生産しながら直すという事で・・・・」ってな感じでドンドン作られてしまった。

そして、期待と羨望の眼差しの中、パンターD型はクルスクの大決戦でデビューした訳ですよ。

その結果・・・・・パンター中戦車D型は、エンジンに起因する故障が多発しまくり(笑
なんと、燃料パイプから漏れた燃料が、過熱しているエンジンに触れて発火するといった事故が起こりまくってしまった。パンターは主に、グロースドイッチュラント機甲擲弾兵師団に集中配備されていたんだけど、192両のパンターD型の内、第1日目の終了後、稼働できたD型はわずか40両に激減していたって言うのだから、大笑いですな。


勿論2日目以降も順調に減っていったさ(爆



しかし、それでも直して使ってしまうのがドイツ人!
パンターD型は工場や前線で改修が続けられ、戦力の一端として頑張った。それにA型、G型と改良され続け、G型に至ってはガソリンエンジンで、航続距離が悪いという点を除けば、最優秀戦車と言われる程の傑作戦車になった。主砲も、タイガーⅠと殆ど同じ威力だったし、傾斜装甲は良好だったしね。
そんな訳で、A・G型は敗戦まで活躍したし、人気もあるんだけど・・・・・このD型だけは、どうにもこうにも人気がないから、キットも少なければ作る人も少なくて・・活躍期間が短いのもあって写真も少ない。文献資料は幾らでもあるのですが、色々な角度の写真が無いと話にならないモンでね・・・・・・。
海外サイトまで足を伸ばして、ポーズも変更してようやく完成させましたよ。
今までの中で一番資料に苦労しました・・・・・。
私的には、こういう役立たずな兵器も大好きなんですけどね・・・・「皆さんももっとD型に愛の手を!」って叫びたくなったね(笑

まあ、こんな感じの戦車娘だし、全然暑中見舞いになってないですけど、気に入った方はドンドン持っていって下さいませ。