最近の韓国

最近北寄りになっている韓国ですが、それが原因で韓国はアメリカと完全に手を切って、北と統一国家になり、歴史的背景、地理的な特性、文化的、思想的条件から考えても、中国と手を結ぶのではないか?なんて言っている人が居ます・・・・・・。

もうね・・・馬鹿じゃないかと・・・・・。
確かに現在韓国国内は反米感情が高まっており、北に多くの経済支援を行っているが・・・・韓国がこれまで、北と対決姿勢、融和姿勢を何度となく繰り返してきた背景を知っているのだろうか?

今回の支援は過去最大化もしれないが、その真意が何処にあるのか?そこを見極めるのが一番肝心だろう。
現在、韓国は経済的に破綻してしまった過去からようやく立ち直り、多くの問題を内包しながらも世界的に先進国の仲間入りを果たそうとしている。しかし、その経済基盤は、非常に貧弱な物だと世界的には見られており、外資系の投資が、他国と比べてどうしても一歩引いた物になっている。
つまり、何時崩壊するか分らないと判断されている訳だ。


それは何故か?


説明するまでもなく、北の存在だ。
●過去は、北の進撃が再び再開されるのがいつか分らないという懸念。
●現在は軍事的懸念に加えて、北が経済的に崩壊した結果、国境を維持する力も失い、大量の難民が韓国に一気に雪崩込む懸念。もしくは丸ごとのし掛る懸念。


東西ドイツ併合までは、そんな可能性はないとされていたが、現在その可能性を否定する者は居まない。併合前のドイツは、皆さんも知るようにEU圏でも屈指の産業、農業国であり、経済基盤もかなり強固な状態にあったが、東ドイツとの併合の後、何年も経済的に苦しい状態に追いやられた。
数年でその状態を脱する事が出来たのは、経済基盤がしっかりしていた事と、経済ブロックとしてのEUの開放性のおかげである事は周知の事実だ。

しかし韓国経済は、それに耐えられる状態にないのは間違いない。北と南の経済格差を考えると、ドイツ以上に酷い状況に陥る事は確実だと断言出来る。それ以外にも韓国国内で、過去の経済破綻から立ち直る過程で政府が行った、強硬な経済政策により、恐ろしい数の失業者を出しており、最近の経済発展でかなり解決されてきていると言っても、解決しきれている訳でなく、国内問題なのに経済難民とまで呼ばれる程深刻な社会問題として、現在も根深く韓国社会に暗い影を落としている。
そんな状況下に、仮に無血で南北朝鮮併合が成されたとしても、北朝鮮国内の半数以上が一気に韓国国内に雪崩れ込む可能性が高く、それを防ぐのは実質的に不可能だろう。
そうなってしまっては国内の経済格差が一気に広がり、典型的な南米型のスラム問題を抱える事になってしまう。
こうなってしまっては、治安問題を始め、経済的に恐ろしく巨大な重石となって足を引っ張る事になるのは間違いなく、まだまだ盤石と言えない韓国の経済基盤を瓦解させる事は容易に想像が付く。
日本を含む周辺諸国から、幾ら多額の経済支援を受けたとしても、EUの様に国内のダメージを僅かでも国外に散らす方法の無い韓国がドイツのように経済的な復活を遂げるのは、最低でも30年以上掛かると言われている。実際にはもっと掛かるかもしれないのだ。
民族統一は、国補悲願と言っても、こんな共倒れとしか言いようがない状況を韓国政府が望むはずがない。
ましてや、戦争になれば韓国が無傷で済む可能性はほぼ皆無であり、韓国企業に対する投資は打ち切られ、北の難民を受け入れる前に、天文学的な経済損失を出してしまうだろう。


つまり、少なくとも後数十年は北朝鮮という政府を支える絶対的な必要性が韓国政府にはあるのだ。


だからと言って、韓国政府がアメリカと手を切り、中国政府と親密になっていく可能性もまた低いと言える。
現在韓国国内に多額の投資をしている海外投資家達は、アメリカの庇護下にある韓国を前提としており、アメリカと手を切る事は、それらの投資が打ち切られる事を意味する。現在の複雑に絡み合った経済関係の中で、外国資本が引き上げられるダメージは説明するまでもないだろう。

現在中国は、恐ろしい速度で経済発展を遂げているが、その経済成長は中国バブルとも呼べる物で、何時弾けるかは分らない。まあ、弾けても日本程酷い状態になる事は無いとされているが、それでも大きな信用を置くにはかなり不安がある。(仮にも一国の命運を左右する決断な訳だしね)
幾ら横暴で好戦的であり、自己中心的なアメリカと言っても、中国も同じかそれ以上に横暴で、自己中心的な訳だから、それなら経済的には安心感があるアメリカとの状況を維持する方がメリットが遙かに大きい。
国内で幾ら反米感情が高まった所で、韓国がアメリカと完全に手を切るのは、中国経済が落ち着きを取り戻し、どの程度頼りになるかを見極めた後になるのは間違いない訳で、これも相当先の話となるのは間違いない。

まあ、それに中国もそんな状況の韓国を抱え込める程、余裕がある訳でもないのも事実だ。

つまり、前々から私は主張しているが、北朝鮮と統一してしまう事を韓国は今一番恐れているのであり、現在の友和政策はその為の物でしかない。
最近のネトウヨ連中は、とにかく韓国、中国を敵jにする為の材料を探しており、一連の韓国の北に対する援助はその恰好の餌になった訳だが、そんな憶測とも呼べないような妄執に踊らされている人が意外に多いのは、情けないとか言うレベルの話じゃなく、大きな問題だと言える。

韓国や、中国をやたらと馬鹿にするのは勝手だが、そこまで韓国人も中国人も馬鹿じゃないのは間違いない事実だと思っておいた方が良い。
中国、韓国の経済発展に対して、疑問を持つどころか、一時的な現象で、あいつ等に我々が追いつかれ、追い抜かれる事など不可能だと言い切る人もいるが、殆ど同じ事を日本も白人社会から言われ続けていた事実を忘れるべきじゃないだろう。


韓国、中国は、間違いなく日本のライバルになっていく国だ。


その力を見くびることなく、真剣に、冷静に見極める事こそが、今の日本人には一番必要な事と言う事だ。
民族主義、右翼思想と愛国精神という物はその境界が曖昧で、見方を変えると同じ物だとも言える存在だ。まあ、これらの物はある程度は必要な物だと言えるが、それに取り付かれると、真実を見抜く目を曇らせ、必要以上に相手を見くびり、足下をすくわれるだけでなく、自分の能力自体も低下させてしまう。皆さんはそうならないように注意して下さいね。