劣化ウラン弾の問題点①

先の湾岸戦争から今日、劣化ウラン装甲、劣化ウラン弾使用の是非がそこら中で行われています。私も実際どうなんだろうと色々調べる内に実に様々な論を読みました。それこそ核という物に生理的嫌悪を持ってるとしか思えないような感情むき出しの物から、科学知識を駆使した論理的な物まで。
しかしそれらを読んで冷静に劣化ウランという物質その物を学んでいく内に、多くの新聞、ドキュメンタリー番組、書物がかなりいい加減な知識の元に書かれたり作られたりしている事が分かってきました。
ウラン=放射能核兵器=非人道的=悪者という絶対無敵のロジックが頭にある間は、何を聞いても読んでも無駄です。先ずは先入観を無くし、そもそも劣化ウランとは何なのか?問題があるとしたら何なのか?と言う姿勢が大切なんですよ。

では、いきなり結論から書きますが、劣化ウラン弾が問題のない兵器か?と聞かれたら問題がある。と私は答えます。しかし、それは放射性物質だからか?と聞かれたら、違うと私は答えるしか有りません。
劣化ウランという物を知れば知る程、その放射能から出る放射線で人体が被害を受ける可能性は低いとしか考えられないからです。もし、この放射線で被害を受けるような人では、レントゲン撮影を数回受けるだけで確実に死亡してしまうとしか言いようがないのですよ。
これには異論を唱える人も多いかもしれません。では、劣化ウランは何が問題なのか?これを理解するには、もう一度冷静に劣化ウランとそれに関連する知識を再確認する必要があります。