多脚歩行兵器の実用性に関して

前にレポートでも書きましたが、やはりどう考えても二足歩行兵器よりも実用性は低そうです。
確かに二足より多足の方が安定性や、重量分散面では有利という事実はありますが、それ以上に足の活動面積の問題。足の自由度確保の為の関節部に生まれる装甲の問題等、デメリットの方が圧倒的に多いとしか考えられません。
何より二足と多脚で同じ装甲、火力を持たせるとなると、多脚は、重量が加速度的に増えてしまい、さらに二足と同じ機動性を持たせる為にはさらに強力なエンジンを持たせる事に繋がります。これは、消費エネルギーも多いと言うことになり、燃料(エネルギー)積載スペースの増加という帰結を迎える事になります。つまり重量、面積がまた増えるという事になります。
それでも何とかバランスを取って二足歩行兵器と同じ火力、装甲、機動力を持った多脚歩行兵器を完成させたとしても占有面積、活動面積は二足歩行兵器よりもかなり大きな物になってしまう事は疑いようもありません。
これではせっかくの重量分散も意味を無くしますし、何よりコスト面を考えても割に合いません。

二足歩行兵器はどちらかの足一本を破壊されれば身動き出来ないのに対して、多足歩行は足を一本奪われた程度では問題ない(3本足は除く)と言うのも確かに魅力です。
しかし、この魅力がコスト上昇に見合う物なのか?と言う問題を考える時、戦場において戦車もどちらかのキャタピラが破壊されただけで行動不能になってしまいますが、4本キャタピラにしようと言う案があまり出ない事や、仮に出ていたとしても実用化されていない事実を考えてみても自ずと答えが出ているのかもしれません。

従来車両が入れない特殊な地形での活動が歩行兵器二は相応しいと考える私の理論を考えてもやはり多脚歩行兵器は実用性が無いという結論になるようです。