戦車不要論②

いきなり閑話休題になってしまいましたが、①の続き

対戦車ヘリは、ベトナム戦争でデビューしてから今日に至るまで、先進諸国の一部でしか本格的な物は開発されることは無く、戦車の驚異といっても世界大戦クラスの戦争か、大国対小国の虐めとしか思えない戦場にしか姿を現すことはなく、しかもそういった戦場では大国に対して正規戦を挑んでも勝てるわけもないので、戦車を先頭にした機動戦を挑む機会も少なく(そもそもろくな戦車自体が無い場合も多いし)戦車の驚異と言われながらも、先の湾岸戦争イラク戦争まで大きな活躍の場自体が無かった訳で、机上の空論でしかなかったわけですよ。

まあ、実際に戦ってみれば、アメリカ対イラクと言う事もあり、滅茶苦茶活躍したわけですが・・・・。

そして装輪装甲車の対等も見逃せないポイントです。
装輪装甲車自体は、戦車よりも歴史が古く、第一次・第二次を通し、戦後から現代に至るまで世界中で作られ、使用され続けてきました。
しかしその存在は、そもそも戦車が装甲車では走行できないか、もしくは走行性能ががた落ちになる不整地での良好な走行と、装輪装甲車では搭載できないような大口径火砲を搭載できる車両という事で登場したわけで、戦車のサポートという枠から出ることはありませんでした。

しかし、近年になって装輪装甲車の走行装置がドンドンと進化し、火砲に関しても大口径ながらも反動を抑えた低圧砲の開発や、対戦車ミサイルの進化、機関砲もその内容が進化したことで、戦車並の火力を持った装輪装甲車も登場するようになりました。

そして、そもそも装軌式よりもメンテナンスが容易であり、燃費も良く、キャタピラが切れたら走行不能である装軌式に対して、1つタイヤが吹き飛ばされても走行できる点などを前面に押し立て、冷戦終了後大幅に予算を縮小した世界の軍部に対して核兵器イカーは強力にその存在をアピールし始めました。